後立山(長野/富山) 白馬岳(2932.3m) 2019年7月10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 2:17 猿倉駐車場−−2:55 林道終点−−3:13 白馬尻小屋 3:18−−3:30 雪渓に乗る(標高1640m アイゼン装着) 3:35−−4:51 夏道(標高2210 mアイゼンを脱ぐ) 4:57−−5:22 小雪渓 5:25−−5:29 避難小屋−−6:06 村営頂上宿舎−−6:22 白馬山荘−−6:39 白馬岳 7:42−−7:54 白馬山荘−−8:06 村営頂上宿舎−−8:29 避難小屋−−8:31 小雪渓(アイゼン装着) 8:35−−8:46 雪渓に乗る(アイゼン装着) 8:51−−9:17 夏道 9:20−−9:28 白馬尻小屋−−9:42 林道終点−−9:51 長走沢 9:57−−10:15 猿倉駐車場

場所長野県北安曇郡白馬村/富山県下新川郡朝日町
年月日2019年7月10日 日帰り
天候晴後霧
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場猿倉に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無とりあえず無し
山頂の展望大展望。ただしこの日は長野側からガスが上がってきて富山方面しか見えなかった
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コメント梅雨の僅かな晴れ間を狙って日帰り。日帰りでは山頂到着が遅く、ガスが上がって展望は期待できないと予想したがその通りになってしまった。あと30分早ければ・・・・。それでも山頂では晴れたので良しとしよう。大雪渓はまだクラックは無く歩きやすい。初めてツクモグサを見られたし、白いウルップ草も見られた。右膝の調子も問題なし


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林道の猿倉分岐 こちらは鑓温泉分岐
林道終点 白馬尻小屋。営業前だったがトイレは使用可だった
キヌガサソウ 大雪渓に乗る。6本爪軽アイゼン装着
大雪渓上で明るくなる 東は雲海。高妻山、乙妻山が見えている
春先に崩落した土砂の左側を登る 日の出
中央の尾根末端で夏道に乗る 夏道入口。ここまで雪渓にクラック無し
大雪渓を見下ろす たぶんミヤマキンポウゲ
シロウマアサツキはまだ開花していない でかい黄色の花はシナノキンバイ
ハクサンイチゲは多数あり 小雪渓は雪切されていた。下りはアイゼン着用
この時点ではまだ杓子岳は晴れていたのだが 小雪渓横の夏道を登る
避難小屋 無人のお花畑を登る
ウルップソウ。下半分は花が終わっている 煙(水蒸気)を上げる浅間山
標高が上がるとウルップソウの盛り ちょっとだけ雪渓横断
ミヤマオダマキ 村営頂上宿舎
ショウジョウバカマ テントが1つだけあった
旭岳 白馬岳へと登る
真っ白なウルップソウを発見 まだ剱岳は良く見えている
オヤマノエンドウ 白馬山荘
白馬山荘から見た剱岳方面。この後、徐々に稜線に雲がかかってきた
先行する登山者が初めて見えた イワウメ
ツクモグサ発見! 白馬岳山頂
白馬岳から見た南側。もう雲が上がり始めている 遠くには八ヶ岳、南アルプス。すぐに雲に隠れた
東の展望。こちらもすぐに雲が上がり見えなくなった 富山側は雲が上がらず最後まで見えた
北側の稜線は雲がかかったり見えたり 富山平野方面はずっと見えていた
黒部川 下山開始。剱岳は雲が絡む
ミヤマシオガマ イワベンケイ
もう8時だが祖母谷温泉へ下る登山者発見 小雪渓の下りはアイゼン装着
大雪渓に乗る。登ってきた登山者数人とすれ違う 雲が増えて日陰になり涼しい
崩落した土砂の山 大雪渓下端付近
夏道に乗る 白馬尻小屋は開設工事中
白馬尻から見た大雪渓 林道終点。小屋の開設工事関係者の車だろう
長走沢で水浴び 鑓温泉入口。標識は新品が立っていた
猿倉駐車場の奥側 猿倉駐車場の入口側
猿倉駐車場から見た白馬岳方面


・梅雨の晴れ間で1日だけ天気が持ちそうな日が来たので、体力作りに北アを目指すことに。しかし大気の状態が不安定で山沿いは午後から雷雨の予報で、午前中で片付ける必要あり。場所はどこにするか少し悩んだが、少し負荷を上げて白馬岳を狙うことに。第二の目的は本州では白馬岳と八ヶ岳の2か所でしか見られないツクモグサ。開花が早く梅雨明け前に花が終わってしまう。既に遅いかもしれないがまだ可能性が残っているだろう。

・ルートは毎度の大雪渓経由。今の時期は小雪渓は雪切されているので軽アイゼンでOKでピッケルは不要。今年春に白馬岳側の3号雪渓から大規模な土砂崩落があり、大雪渓の一部を雪ではなく土砂が覆っているため、例年よりも杓子尾根側を歩くらしい。現場に行ってルートは判断しよう。

・午前中は雨の心配は無いようだが、大気の状態が不安定で早い時間帯から雲が沸くと考えられたため、できるだけ早く出発することにし、出発は2時とした。平日なので猿倉の登山者用駐車場はガラガラ。最初はガスっていたが夜半には満天の星空に。さて、山頂に到着するまでこの天候が持って大展望を楽しめるだろうか。

・計画通り2時過ぎに出発。当然真っ暗なのでLEDライトが頼りだが、何度も歩いたルートなので問題なし。林道終点には車は無く、まだ白馬尻小屋は今期の営業を始めていないようだ。トイレが心配だったが既に建設が終わっていて使用可能で助かった。

・大雪渓に乗る箇所はケルンより手前だった。ケルンが見えなかったのでまだ雪渓に埋もれていたようだった。雪渓は空が開けているので早い時刻から大まかな視界が得られてルート判断可能で助かるが、足元が明瞭に見える明るさではないのでライトを点けて登る。6本爪軽アイゼンで快調に登る。土砂の押し出しは結構な量だが谷全体を埋めるほどではなく、中央よりやや杓子尾根寄りを登れば問題なかった。

・大雪渓の途中で日の出を迎える。この時期は妙高付近から日が上がった。東は一面の雲海だったが、高妻山、乙妻山の台形の山頂部は雲から突き出していた。上空は雲一つない快晴。顔に日焼け止めを塗った。

・例年通り、雪渓の中に岬のように突き出した尾根末端に取付けば夏道に乗る。小雪渓まで雪は無いはずなので軽アイゼンを脱いで歩く。雪が消えた尾根は高山植物が咲き始めていた。今の時期はミヤマキンポウゲが多く、シナノキンバイも混じる。ネギ坊主のシロウマアサツキはまだ開花していなかった。

・小雪渓は雪切がされて、登りならばアイゼン不要だった。下りは念のためアイゼン着用。あの感じだと小雪渓の雪が消えるのは7月末だろう。

・小雪渓より上部は登山道上は僅かに雪が残る程度でアイゼン不要。既に高山植物は花盛りでウルップソウは今がまさに盛り。ハクサンイチゲも多かった。

・村営頂上宿舎前は無人。平日だし、この時刻は宿泊者は出発した後で、他からやってくる登山者はまだいない時間。小屋前の雪渓はまだまだ大きかった。テントは皆無かと思ったら1つだけあった。たぶん昨日は結構な雨だっただろう。

・県境稜線に乗ると剱岳がすっきりと見えていたが、水晶岳は雲がかかっていないが槍は既に雲が絡んでいた。八ヶ岳、富士山、南アルプスは薄っすらとではあるが見えていた。しかし長野側の雲海の高さが徐々に上がり、八ヶ岳、富士山、南アルプスは短時間で見えなくなってしまった。白馬岳山頂で大展望を楽しむにはもっと早く到着しないとダメか。

・ツクモグサを探しながら白馬岳を目指す。その途中で真っ白なウルップソウを発見。登山道のすぐ脇なのでよく見ながら歩けば見落とすことは無いだろう。ただしウルップソウは咲き終わるのが早いので、梅雨明けだとまだ花が残っているか微妙。

・白馬山荘も既に登山者の姿は皆無。そういえばここまですれ違った登山者も皆無。昨日は雨だったので入山者も少なかったであろう。白馬山荘を通過して、やっと先行する登山者2名を発見。この頃には剱岳の稜線にも雲が絡みだした。

・白馬山荘から上部のお花畑でツクモグサを期待。数が少ないようで登山道脇にはなかなか発見できなかったが、山頂付近の山側斜面で発見。もう盛りは過ぎてしまっていた。それとイメージと異なって毛が無かった。もっと早い時期で葉が茂る前だったら毛が生えている?

・山頂に到着。先行の2名だけかと思ったら3名の青年パーティーも休憩中。北信の山々はかろうじて雲海から頭を出していたが、すぐに見えなくなってしまった。杓子岳や白馬鑓ヶ岳も同じ。それ以南の後立山の峰々は見ることができなかった。それに対して富山側は雲は無く晴れ渡り、下山まですっきりと見えていた。海岸線も見えたが能登半島は見えなかった。雪倉岳、朝日岳は雲から出たり隠れたり。

・山頂で1時間ほど休憩して下山開始。山頂で出会った登山者全てが白馬大池方面へ縦走で、大雪渓方面へ下山する人はいなかった。長野側の雲海は確実に高さを増し、下山時には白馬山荘はガスに覆われていた。登ってきた登山者とすれ違ったのは小雪渓が最初だった。小雪渓〜大雪渓上端の夏道で数人とすれ違った。大雪渓上でのすれ違いは2人だけで、大雪渓末端で大学パーティーらしき10人前後とすれ違った。

・白馬尻小屋はまだヘルメットを被った工事業者が作業中。たぶん海の日の3連休直前が営業開始だろうか。

・長走沢で今シーズン初の水浴び。まだ気温が低めで大汗をかかずに済んだが、それでも全く汗をかかなかったわけではないので、濡れタオルで全身を拭うと汗のべとつきが無くなり快適。ただしこの標高だと虫刺されに注意。

・駐車場に到着。出発時より僅かに車が増えただけで、まだまだ少なかった。雲海の影響で駐車場から山頂はもう見えなかった。

 

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